Ada-codaがある意味

  しがらみがなかったり、自分の持つ社会的地位みたいなものがないと安心して話ができるし、妻でもなく母でもない「私」という人間がちゃんと存在し、認められる。Ada-codaがそんな場所になればいいな

 いずれは昼間だけでなく、夕方や夜の開店も行いたいという市野さんにとってAda-codaは誰にとっても「安心できる場所」であるようだ。昼間は子育てママさんたちの居場所だったり、夕方は中高生の居場所だったり、夜は大人の居場所だったりとその姿は時間や集まる人に合わせて変化し、人々を温かく受け入れていく。もしかしたら現代社会の人々に足りないものはAda-codaのような安心の場で誰かに1人の人間として認められることなのかもしれない。

 Ada-codaを始めてからも、担当日でない日は以前のように1日ボーっとしている日もあるという。ただ、1週間のうちの何日かはちゃんとお化粧をして、誰かのために、自分のために働く日があるということは市野さんにとってかけがえのないものになりつつあるようだ。また、その姿を見ている子どもたちも母としての市野さんを自慢するほどになっている。日々、生き生きと楽しそうにしている市野さんを見て、当初興味のなかったパートナーも最近は気にしてくれるようになり、少しずつではあるがお互いをいたわりあい、尊重しあう家族関係になってきていると語った市野さんは嬉しそうな様子で、聞いていた私の体にも優しく温かいものが流れた。

 


プロじゃないところがミソ!

  喫茶店としては不完全さを感じさせるAda-codaだが、メニューからレイアウト、コンセプトなどありとあらゆるものをお客さんや仲間と一緒に考えていくことや決まりきった形を作っていないからこそできる、心からのおもてなしがあるように思えた。またそのプロセスの中で得られる、達成感や一緒につくりあい、わかちあうことを嬉しいと思うそんな感情や感覚が人を育てていると考えられる。
 昨今「コミュニティ・ビジネス」という言葉が流行っているのは、「想いと経営の両立」という一見矛盾した仕組みの中に今まで体感したことのない面白さや嬉しさが見え隠れしているからかもしれない。

 

 ■子育てママの手づくりカフェ『Ada−coda』■

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